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「1ドル=156円62銭」

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「1ドル=156円62銭」
12日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反発し、前日比45銭円高・ドル安の「1ドル=156円65〜75銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=155円73銭」、安値は「1ドル=157円34銭でした。
 
朝発表の5月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、物価上昇の勢いが鈍っているとして円買い・ドル売りが優勢でしたが、午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表され、米連邦準備理事会(FRB)が利下げ転換に慎重になっているとの見方が広がると、円相場は上げ幅を縮小しました。
 
5月の(CPI)は前月比で横ばいとなり、市場予想(0.1%上昇)を下回りました。インフレ鈍化の流れが続いていることが確認され、(FRB)が9月に利下げを始めるとの予想が強まりました。年内2回の利下げを織り込む動きが広がり、円買い・ドル売りに流れています。
 
日銀が13〜14日の金融政策決定会合で「国債買い入れの減額を検討する」と報じられており、日銀の金融政策が正常化に向かうとの見方も円相場を支えています。
 
もっとも、円の上値は重く、(FRB)は12日まで開いた(FOMC)の結果を午後に発表し、政策金利を据え置きました。同時に公表した参加者の政策金利見通し(ドットチャート)では年内の利下げが1回になるとの予想を示しています。市場の想定よりも利下げに前向きではなく、(CPI)の発表後に進んだ円高・ドル安の動きが巻き戻されています。
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