「1ドル=152円90銭」
5月
4日
3日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日続伸し、前日比70銭円高・ドル安の「1ドル=152円90銭〜153円00銭」で取引を終えています。一時は「1ドル=151円86銭」と約3週間ぶりの円高・ドル安水準を付けています。円の安値は「1ドル=153円30銭」でした。
朝方発表の4月の米雇用統計で雇用者数や賃金が市場予想ほど伸びませんでした。米連邦準備理事会(FRB)による利下げが先延ばしになるとの観測が後退し、円買い・ドル売りが優勢になりました。
雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比(17万5000人)増え、市場予想の(24万人増)を下回りました。平均時給は前月比の上昇率が(0.2%)と市場予想(0.3%)以下となっています。失業率は(3.9%)と、前月と市場予想(3.8%)を上回りました。労働市場の過熱感が薄れてきており、インフレが緩やかなペースでも和らぐことにつながるとみられています。
市場では、(FRB)が9月にも利下げに転じるとの観測が出ています。米長期金利は一時、債券価格は高くなる前日比(0.13%)低い(4.45%)と4月上旬以来の低水準を付け、円買い・ドル売りを誘いました。
今週は日本政府・日銀による円買いの為替介入とみられる動きが2回あり「円安・ドル高進行へのけん制になった」との受け止めも円相場を支えています。