19日、日立製作所と米ワシントン首都圏交通局は、アメリカの首都ワシントンと近隣の州を結ぶ地下鉄の新型車両の納入を、日本の日立製作所が来年から開始するのを前に、新しいデザインのモックアップ(実物大の模型)をお披露目する式典がワシントンで行い、首都の「足」となる新たな地下鉄車両のを報道陣に公開しています。2026年にも本格導入が見込まれています。ワシントン中心部での一般公開は20日からです。
新車両はアルミ製で軽量化に努め、エネルギー効率の向上がはかれるとしているほか、車両と車両のあいだを簡単に行き来できる設計になっています。自転車やベビーカーを置くためのスペースを備え、乗客の利便性や快適さに配慮しています。また、指令室からの運行情報や指示を車内のスクリーンに直接伝達するなど、デジタル化も進められています。
日立製作所は、アメリカの首都ワシントンと近隣のメリーランド州やバージニア州を結ぶ地下鉄の事業会社から新型車両256両を受注し、現在メリーランド州で車両を製造する工場の建設を進めています。
日立製作所によりますと、工場が本格稼働すれば、地域におよそ1300人の新たな雇用を生み出すことになるということです。2024年夏からフル稼働し、2025年に最初の車両が納入される予定です。