『関心領域』@早川書房
3月
12日
第96回アカデミー賞で国際長編映画賞と音響賞を受賞した映画『関心領域』が、2024年5月24日より公開されますが、原作小説『関心領域』〈 著者:マーティン・エイミス 、翻訳:北田 絵里子 、監修:田野大輔(甲南大学教授)〉が、早川書房より5月22日に発売されます。
『関心領域』は、異色のSFスリラー『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(2013年)の<ジョナサン・グレイザー>が、イギリスの作家<マーティン・エイミス>の小説を映画化しています。
アウシュヴィッツ強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む所長「ルドルフ・フランツ・フェルディナント・ヘス」とその家族の暮らしが描かれています。おのれを「正常」だと信じ続ける強制収容所の司令官、司令官の妻と不倫する将校、死体処理班として生き延びるユダヤ人。おぞましい殺戮を前に露わになる人間の本質を、英国を代表する作家が皮肉とともに描いた傑作です。
「ヘス」を『ヒトラー暗殺、13分の誤算』の<クリスティアン・フリーデル>、ヘスの妻「ヘドウィグ」を『落下の解剖学』の<ザンドラ・ヒュラー>が演じています。