今年の読書(65)『続 窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子(講談社)
10月
17日
『窓ぎわのトットちゃん』は、<黒柳徹子>が子ども時代に出会った、<小林宗作先生>とトモエ学園での思い出をいきいきと描き、ベストセラーになりました。現在までの累計発行部数は日本国内で800万部、全世界で2500万部を超えています。20以上の言語で翻訳もされ、日本だけでなく世界中の人々の心を捉えた一冊でした。
その続編となる『続 窓ぎわのトットちゃん』は、「トット」が青森に疎開してから、音楽学校を卒業してNHKの専属女優になり、ニューヨークに留学するまでの日々がつづられています。
東京大空襲の数日後、青森を目指して、ひとり夜行列車に乗った「トット」を待ち受けていた試練や、疎開先の学校でみんなとなかよくなりたい「トット」が考えついた方法、「咲くはわが身のつとめなり」の言葉を胸に「トット」が通った女学校や音楽学校の思い出、NHKの専属女優になりたての「トット」が救われた一言などのエピソードが描かれています。アルバムから借りてきた写真や<いわさきちひろ>氏の絵もたっぷりと掲載されています。
前作『窓ぎわのトットちゃん』は、初のアニメ映画化として、2023年12月8日から全国東宝系にて公開されます。