第76回カンヌ国際映画祭(2)
5月
28日
フランス映画『Anatomy of a Fall』は不審死を遂げた夫の殺害を疑われる女性「サンドラ」の裁判の行方を、唯一の証人である視覚障害者の息子の視点などを通して描いています。「サンドラ」を『ありがとう、トニ・エルドマン』の<ザンドラ・ヒュラー>が演じています。なお<ジュスティーヌ・トリエ>は『ピアノ・レッスン』(1993年)の<ジェーン・カンピオン>、『TITANE/チタン』の<ジュリア・デュクルノー>に続いて3人目の、パルムドールを受賞した女性監督となります。
グランプリを受賞したのは『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(2013年)の<ジョナサン・グレイザー>が監督を務めた『The Zone of Interest(原題)』です。アウシュヴィッツ強制収容所の所長「ルドルフ・フェルディナント・ヘス」とその家族の物語で、<マーティン・エイミス>の小説を原作としています。『ヒトラー暗殺、13分の誤算』の<クリスティアン・フリーデル>が「ヘス」、『Anatomy of a Fall』の<ザンドラ・ヒュラー>が「ヘス」の妻を演じています。
また『ノルウェイの森』の<トラン・アン・ユン>が『The Pot au Feu(英題)』で監督賞を受賞。<アキ・カウリスマキ>の『Fallen Leaves(英題)』が審査員賞に選ばれています。女優賞を『About Dry Grasses(英題)』の<メルヴェ・ディズダル>、日本関連作品では、男優賞を『PERFECT DAYS(原題)』の<役所広司>が獲得。<是枝裕和>の監督作『怪物』の<坂元裕二>が脚本賞に輝いています。
投稿日 2023-05-28 16:09
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2023-05-28 16:41
ワオ!と言っているユーザー