ファルコン昆虫記(986)トゲアシオオベッコウ
5月
21日
今回は、体長10ミリほどですが、翅の上から胴のくびれも確認でき、触覚も長いので、ハエ目ではなくハチ目(膜翅目)だとすぐに分類できました。
【トゲアシオオベッコウ(棘脚大鼈甲蜂)】は、クモバチ(旧ベッコウバチ)科に分類されています。名称通り脚に「トゲ」が多くみられ、この【トゲアシオオベッコウ】は、蜘蛛を狩って捕食するタイプの蜂です。
クモバチ(旧ベッコウバチ)科の蜂は、雌グモを狩り麻酔させてから卵を産み、幼虫はそのクモ一匹だけを食べて成育するという特徴があります。体形は細長く、中胸側板中央部に斜溝があり、触角は長く、日本には100種あまり生息しているようです。