5日、中国の衛生当局は中国本土で4日に新たに確認した新型コロナウイルスによる死者は「1人」だったと発表しています。中国は感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を転換させて以来、1日当たり5人以下の死者しか報告していませんが、国内の葬儀場や病院の多くは受け入れ能力が追い付いていないと明らかにしており、全国的な大流行の実態とかけ離れた統計が続いているものの、中国政府は適切に情報公開していると強調。各国で相次ぐ対中国の水際対策強化を「政治的」な動きだと非難、対抗措置をとると公表しています。
中国政府は先月下旬、新型コロナに感染して肺炎か呼吸器不全で死亡した人のみをコロナ関連の死者として集計する方針を発表しており、基礎疾患悪化に伴うケースは死者数に計上しておらず、世界の医療専門家からは問題視する声が出ています。世界保健機関(WHO)の指針では、疑い例を含め感染者が「臨床診断症状」で死亡した場合、外傷など明らかにウイルスが原因ではない例を除き、死者数として計上するよう求めています。
(WHO)は4日、中国が公表している新型コロナウイルス感染症による入院者数や死者数について、「入院者数や集中治療室(ICU)の患者数、とりわけ死亡という点で中国が現在発表している数字はコロナ感染症の真の影響が過少報告されているとわれわれは認識している」としています。また、中国政府のコロナ死者の定義は「狭すぎる」と指摘。「依然として完全なデータがない」と強調しました。
中国の感染率が高い一方で全容を示すデータが公表されていないことを踏まえると、日本を含め中国からの渡航者にコロナ検査を行うなどの水際対策を取っているのは当然の措置のようにおもえます。
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