『燃える平原児』@NHK-BSプレミアム
8月
12日
バートン一家はテキサスの牧場に暮らし、その次男「ペイサー」は白人の父「サム」(ジョン・マッキンタイア)とインディアンの後妻「ネディ」(ドロレス・デル・リオ)の間に生まれた混血児でした。カイオワ族の一隊によって白人が襲われたことを機に、村の人々はインディアンを警戒し、「ペイサー」と「ネディ」に対する風当たりも強くなります。
白人とインディアンの争いは激しさを増し、やがて「ネディ」は銃弾に倒れてしまいます。<エルビス・プレスリー>が「ペイサー」に扮し、人種間の争いに苦悩する混血児青年を俳優として熱演しています。
<エルビス・プレスリー>の出演した劇映画は30本以上、ミュージカルや明るい青春映画が中心ですが、この作品はシリアスな悲劇です。人種間の誤解や不寛容に苦悩する青年をこん身の演技で表現しており、とりわけ若者特有の純粋さと悲しみをたたえた表情が印象的な作品となっています。