しおり紐(スピン)廃止@新潮文庫
7月
30日
現在使われる意味での「文庫本」を生み出した岩波文庫〈1927年(昭和2年)発刊〉は、しおり紐つきの造本を行ない、多くの他社もそれにならいましたが、1914年(大正3年)創刊の「新潮文庫」は1933年から終戦直後の物資不足の時代を除き、現在まで一貫してこの(スピン)が付いていました。
コストダウンなどの理由で(スピン)を取りやめる文庫が増え、いつのまにか、「新潮文庫」にだけ(スピン)がついているという状況でした。一目で「新潮文庫」だとわかる「隠れたシンボル」とも言える存在だっただけに、残念に感じている本好きさんが多いのではないでしょうか。