14日(日本時間15日)、動物園のゾウに「人格」はあるのか、この問題をめぐって争われた裁判で、米東部ニューヨーク州の最高裁はゾウに「人格」を認めないとする判断を下しています。
渦中のゾウは、ニューヨーク市内のブロンクス動物園で飼われているメスのアジアゾウ「ハッピー」。1977年にこの動物園に連れてこられています。
動物愛護団体は「ハッピー」をより自然な環境に移すことを目指し、4年前に提訴。ハッピーには「人格」があるとして、動物園での飼育が「違法な拘束」に当たると主張していました。
州最高裁は人格を認めなかった下級審の判断を支持し、愛護団体の主張を退けました。判決は「ゾウが適切な世話と思いやりを受けるにふさわしい知能を持った存在であることは、疑いの余地がない」としながらも、「ハッピーは人間ではないため、違法な拘束の対象には当たらない」と指摘しています。
ただ、今回の判断に関わった裁判官7人中2人は判決への反対意見を述べています。愛護団体は今後も「ハッピー」の解放に向けた運動を続けるとのことですが、ゾウの「ハッピー」だけがなぜ訴訟の対象となったのかがよく分かりません。訴訟の主旨からすれば動物園の動物たちはみな対象となるべきではないかなと感じた次第です。
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