エジプト・サッカラ遺跡@ひつぎと小像公開
6月
1日
サッカラ遺跡は古代エジプトの主要都市メンフィスの広大なネクロポリス(埋葬地)です。メンフィスとその遺跡は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されており、ピラミッド群、動物の埋葬地、キリスト教の一教派であるコプト教の修道院などがあります。
エジプト考古最高評議会によりますと、ひつぎは紀元前5世紀ごろのもので、中にはミイラが残っているようです。
ひつぎの一つからは、長さ推定9メートルの未開封のパピルス1点も発見されており、死後の世界を表した呪文などをまとめた「死者の書」とみられています。修復・研究のため、首都カイロ中心部にあるエジプト考古学博物館の研究室に移送されたといいます。
ひつぎはカイロ近郊ギザのピラミッド近くの大エジプト博物館へ運ばれます。同館は開館が遅れていましたが、年内にはオープンの予定となっています。
150体小像は、さまざまな神や女神をかたどっているようです。そのうちの一つのモデルとなった<イムホテプ>は、紀元前3世紀に活躍した革新的な建築家で、古代エジプト最初期のジョセル王の階段ピラミッドを設計しています。後に神格化され、医術の神となりました。