建築家故<黒川紀章>の代表作の一つ「中銀カプセルタワービル」(東京・銀座)の解体が、年内完工を目指し4月12日に始まりました。
建物の老朽化が進み、竣工から50年を経て歴史的な建築物が姿を消します。取り外されたカプセルは今後、国内外の美術館や宿泊施設での活用が検討されているようです。
ビルは地上13階建ての集合住宅で、1972年4月に完成。140個のカプセルから成り、各カプセルが独立した住居となっています。カプセルの交換で老朽化を防げるとされ、新陳代謝を意味する建築運動「メタボリズム(新陳代謝)」の代表的な作品でした。ただ、費用が掛かることなどから、実際には一度も交換されませんでした。
2007年に1度解体が決まりましたが、リーマン・ショックの影響で白紙になりました。ビルの保存を希望する所有者らが部屋の購入を進めたものの、昨年3月、ビル敷地の売却が決まっています。
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