『いのち見つめて~高次脳障害と現代社会~』@<港健二郎>監督
4月
10日
1963年(昭和38年)11月9日の三井三池三川炭鉱における炭じん大爆発で458名が亡くなり、839名の炭鉱労働者が一酸化炭素中毒によって低酸素脳症に陥り、高次脳機能障害が生じ、戦後最悪の労災事故となりました。事故後の本人や家族の生活、爆発の原因となった三井資本への責任追及、国の法制化の戦いは過酷なものでした。
高次脳機能障害を持ちながら社会復帰に奮闘する人びとや、炭じん爆発事故後に社会生活復帰を目指した労働者たちのリハビリを担当した大牟田労災病院(現・大牟田吉野病院)の過去と現在の様子を紹介しています。
効率優先、生産性向上を追求してきた現代社会。その分岐点とも言える三井三池炭鉱事故を検証しながら、高次脳機能障害と社会のあり方を考えていくドキュメンタリーとして、<港健二郎>が監督を務めています。