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- 今年の読書(72)『神様からひと言』荻原浩(光文社文庫)
本書『神様からひと言』は、<荻原浩>のサラリーマン小説で、2002年10月に光文社より単行本として刊行され、2005年3月に光文社文庫より文庫化されています。
主人公は、大手広告代理店を上司とのもめごとで辞め、「珠川食品」に再就職した「佐倉凉平」27歳です。
入社早々、販売会議でまたもトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となってしまいます。
慣れない商品のクレーム処理に奔走する「凉平」でしたが。実は、私生活でも半年前に彼女の「リンコ」に逃げられていました。様々なクレーム処理と相談室長とのハードな日々を生きる彼の奮闘が、先輩「篠崎」や個性ある同僚たちとの仕事ぶりを通して平社員としてまた一人の男としての「凉平」の成長がユーモアたっぷりで描かれています。
「会社や仕事なんかのために、死ぬな」、そして「死ぬほどつらいのは、生きてる証拠です」という、著者の「死ぬな」とのメッセージが本作に込められている(442ページ)でした。
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