「アストラゼネカ」のワクチン(9)@デンマーク使用を中止
4月
15日
「アストラゼネカ」などが開発したワクチンをめぐっては、ヨーロッパ医薬品庁(EMA)が今月7日、接種と、接種後に確認された血栓に関連性がありうるとする調査結果を発表し、ヨーロッパでは接種に年齢制限を設けるなどの動きが出ています。
デンマークの保健当局は14日、独自に検討を進めた結果、副反応のリスクがありうるとしてこのワクチンの使用を中止し、「ファイザー」などのワクチンによる接種を進めていくことを明らかにしました。
地元メディアは今回の決定によって、接種計画が数週間遅れるという見通しを伝えています。
「アストラゼネカ」のワクチンについて(EMA)は、接種による利益がリスクを上回るとして今後も接種を進めることが重要だという見解を示していますが、デンマークの保健当局は、感染状況がある程度抑えられていることや、感染した場合に重症化するリスクの高い高齢者の多くがすでに接種を受けていることなどを考慮した上での判断だと説明しています。