『ブータン 山の教室』@<パオ・チョニン・ドルジ>監督
2月
5日
ヒマラヤ山脈の標高4800m地点にあるブータンの秘境ルナナ村を舞台に、都会から来た若い教員と村人の交流を描いています。予告は主人公の「ウゲン・ドルジ」がブータンで一番僻地にある学校への赴任を告げられる場面から始まります。電気も水道もない村に戸惑いを隠せない「ウゲン」でした。
「大きくなったら何になりたい?」と聞かれたある生徒が「将来は先生になりたいです。先生は未来に触れることができるからです」と話す場面が切り取られています。<シェラップ・ドルジ>が、主人公の先生役「ウゲン」を演じています。
本作で長編監督デビューを果たした<パオ・チョニン・ドルジ>は、「国民総幸福の国」と言われる自国の現状について「世界でもっとも幸せな国であると言われています。しかし、そこでいう{幸せ}とはいったい何を指しているのでしょうか。ブータン人は皆、本当に幸せと言えるのでしょうか。皮肉なことに、多くのブータン人がそれぞれの幸せを求め、華やかで近代的な都市に移住するようになっています」と語っています。