「はやぶさ2」カプセル分離成功@宇宙航空研究開発機構
12月
5日
分離は成功し、順調にいけば、カプセルは約12時間後の6日午前3時前に、 オーストラリア南部ウーメラに着地 する予定です。
カプセルには、 2回の着陸で入手した「リュウグウ」の岩石のかけら が0・1グラム以上入っているとみられています。豪州で待ち構える(JAXA)の回収チームが発見し、速やかにチャーター機で日本に空輸します。
2010年に小惑星イトカワから帰還した初代「はやぶさ」は、探査機ごと大気圏に突入して燃え尽きました。「はやぶさ2」は、トラブル続きだった初代とは異なり機体の健全性が保たれており、主エンジンの燃料が半分以上も残っている状態です。
このため「はやぶさ2」はカプセル分離後、化学エンジンを強く噴射し、地球の重力に捕まらないように飛行する予定。地球の表面から200~300キロまで接近し、大気圏に突入して発光するカプセルの写真撮影にも挑みます。その後は太陽の周りを約11周、約100億キロの飛行を経て小惑星「1998KY26」に向かう計画で、到着は2031年7月の予定になっています。