三味線を奏で、語り物などを歌いながら、各地を門付けして歩く盲目の女旅芸人を「瞽女」と呼んでいます。国の無形文化財保持者でもある最後の瞽女、故<小林ハル>(1900年(明治33年)1月24日~2005年(平成17年)4月25日)の半生を描いた人間ドラマ『瞽女 GOZE』が、近世までにはほぼ全国的に活躍し、20世紀には新潟県を中心に北陸地方などを転々としながら三味線、ときには胡弓を弾き唄い、門付巡業を主として生業としたこともあり、新潟県では8月8日に先行上映されていましたが、2020年10月23日に全国で公開されます。
生後3カ月で失明した「ハル」は2歳の時に父と死別し、盲目のために7歳で瞽女になります。「ハル」が瞽女になると、それまではやさしかった母の「トメ」(中島ひろ子)は、心を鬼にして「ハル」を厳しくしつけます。それは、母親が子を思う愛情の深さでした。
そんな母親のやさしさに気づかぬまま、「ハル」は8歳で「フジ」親方(富樫真)とともに初めての巡業の旅に出ます。瞽女として過酷な人生を歩んだ「ハル」は、意地悪な「フジ」親方からは瞽女として生き抜く力を、「サワ」親方(小林綾子)からは瞽女の心を授かり、一人前の瞽女として成長していきます。
第13回国民的美少女コンテスト(2012年)でグランプリに輝いた<吉本実憂>(23)が成年期の「ハル」役で主演を務めています。監督は劇場版『名探偵コナン』シリーズのエンディング実写パートなどを手がけた<瀧澤正治>が務めています。
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