神戸ご当地(1326)谷上駅@「高さ日本一の地下鉄駅」
9月
29日
神戸市営地下鉄西神・山手線の総合運動公園駅(神戸市須磨区)は、レール面が標高102.74mの地上駅です。この辺りは丘陵地帯で標高が高く、総合運動公園駅の近くでは日本で唯一、「地下鉄」が高架で新幹線(山陽新幹線)を乗り越える場所もあり、長らく「高さ日本一の地下鉄駅」でしたが、2015年、この座を仙台市営地下鉄東西線の八木山動物公園駅(仙台市太白区)に譲りました。
八木山動物公園駅は2015年12月に開業した仙台市営地下鉄東西線の西側の終点で、ホームや線路は地下にあります。ただ、丘陵地帯に位置するため、レール面の標高は136.4m。地下2階の駅からエレベーターで上れる駅舎屋上の「八木山てっぺんひろば」からは、仙台の街を展望できます。しかし、八木山動物公園駅の「日本一」も長く続きませんでした。神戸市営地下鉄がその座を2020年、およそ4年半ぶりに〈奪還〉しています。
「高さ日本一の地下鉄駅」を〈奪還〉した神戸市営地下鉄ですが、新線や新駅の開業などではなく「市営化」によるものでした。 2020年6月1日、相互乗り入れしていた北神急行電鉄北神線(新神戸~谷上)は神戸市交通局に移管 され、「市営地下鉄北神線」に改称。これにより谷上駅(神戸市北区)が「地下鉄の駅」に仲間入りしました。谷上駅はレール面の標高が244mですから、八木山動物公園駅の136.4mより100m以上引き離し、既存の駅ながらも日本一に躍り出ています。
ただし谷上駅は六甲山西北部の丘陵地にある高架駅です。そのため、地下鉄らしい駅という観点で考えるならば、駅も線路も地下にある前トップの八木山動物公園駅の方に分があるようにも思えます。