『82年生まれ、キム・ジヨン』予告編公開@<キム・ドヨン>監督
9月
23日
韓国で130万部を記録し、日本でもベストセラーとなった韓国の作家<チョ・ナムジュ>の同名小説『82年生まれ、キム・ジヨン』(2016年10月刊)にもとづく本作。韓国で1982年生まれの女性にもっとも多いとされる「ジヨン」という名の主人公の学生時代、受験、就職、結婚、育児といった半生を通して、女性の人生に当たり前のようにひそむ困難や差別を描きます。自身も2人の子を持つ母である<キム・ドヨン>が本作で長編監督デビューを果たしています。
予告編では、<チョン・ユミ>(37)が演じる「ジヨン」に異変が起きるシーンが切り取られています。<コン・ユ>扮する夫「デヒョン」と娘を連れて彼の実家に帰省した「ジヨン」は、義母への気遣いで心も体も休まる暇なく、1人黙々と台所仕事をこなしていました。しかし次の瞬間、「ジヨン」は「奥さん、うちのジヨンを実家に帰してください。私も娘に会いたい。義姉の料理まで用意させてジヨンが気の毒です」と自身の母親そのものの口調で話し始め、一同を驚かせます。
従順で大人しそうな表情から一変、突如として「ジヨン」は実の母である〈別人〉に成り代わります。迫真の演技を見せた<チョン・ユミ>は、第56回大鐘賞映画祭で主演女優賞に輝きました。