喜劇の名手として知られる映画監督の<森﨑 東>(1927年11月19日~2020年7月16日)さんが7月16日、脳梗塞により死去されています。92歳でした。
<森﨑 東>監督は1956年に松竹入社。1969年に国民的な人気シリーズの1作目『男はつらいよ』の脚本を、<山田洋次>監督とともに執筆したことでも知られています。そして、『コント55号と水前寺清子のワン・ツー・パンチ三百六十五歩のマーチ』(1969年・監督: 野村 芳太郎)の<大西信行>と<森﨑 東>が共同で脚本を執筆し<山田>監督の原案となる『喜劇・女は度胸』(1965)で監督デビューを果たしました。
代表作は、故<夏目雅子>さんが主演した『時代屋の女房』(1983年)、『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』(1985年)、<安部譲二>さんのベストセラーを映画化した『塀の中の懲りない面々』(1987年)や、『釣りバカ日誌スペシャル』(1994年)などのヒット作でも手腕を発揮しました。
2004年公開の『ニワトリはハダシだ』が、東京国際映画祭の最優秀芸術貢献賞や、芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。遺作となった2013年の『ペコロスの母に会いに行く』は、故郷・長崎で撮影を敢行、認知症の母親とその息子の日常を描き、キネマ旬報ベスト・テンの日本映画第1位に選ばれ、第35回ヨコハマ映画祭で監督賞を受賞したほか、主演の故<赤木春恵>さんにも数々の賞をもたらしました。
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