<手塚治虫>トキワ荘の天井板@警視庁新宿署の記者クラブ
2月
20日
「トキワ荘」は豊島区南長崎(旧椎名町)にあった木造アパートで、<手塚治虫>さんは1953~1954年に過ごしています。老朽化により1982年11月末に解体が始まりました。当時取材した記者らによると、池袋署の記者クラブを拠点とする報道機関数社が解体作業に気付き、<手塚>さんに電話連絡され、「煮炊きした煙やにおいが染みこんだ天井板を記念に譲ってもらう」と話したため、翌日に「トキワ荘」で会うことになったようです。
はがした天井板(縦約85センチ、横約30センチ)に「何か描いてほしい」と記者がフェルトペンを手渡すと、手塚さんは「リボンの騎士」の主人公サファイアと、汗をかきながら机に向かう自画像を描いてくれたそうです。
天井板はその後池袋署の記者クラブのロッカーに眠ったままになっていましたが、1991年に当時の記者が貴重な物だとして額に入れて保管したいました。その後、同署の改装工事に伴い、新宿署のクラブに移されました。
豊島区は来年3月、「トキワ荘」を跡地近くに復元し、「マンガの聖地としまミュージアム(仮称)」として開館する予定です。天井板も寄贈を受け、展示する予定です。