マヤ文明最古で最大の建造物を発見@「アグアダ・フェニックス遺跡」
6月
4日
航空機によるレーダー測量と地上探査を行ったところ、長さ約1413m、幅約399m、高さが15mの土の舞台(大基壇)が確認され、祭事に使われたとみられています。周囲には、舗装された道や人工の貯水池が造られていたことがわかりました。
「アグアダ・フェニックス遺跡」と名付けられました。出土した木片などの年代から、紀元前1000年ごろから造られ始めて、紀元前800年ごろにかけて増改築されていたとみられています。マヤ遺跡では、グアテマラの「セイバル遺跡」が紀元前950年ごろの建造とされ、これまで最古でした。
マヤ文明は、紀元前1000年ごろから紀元前350年ごろに小さな村々が徐々に発展していったと考えられてきたということで、調査団は、今回の発見はこの考えの見直しを後押しするものだとしており、また、「文明初期に大きな建造物が造られていたのは驚きで、マヤ文明の起源に迫る成果だ」としています。