『ワンダーストラック』@<トッド・ヘインズ>監督
3月
31日
2つの異なる時代を舞台に、それぞれ大切なものを探す2人の子どもの旅を独創的なタッチで描き出します。1977年、ミネソタ。母親を交通事故で亡くした少年「ベン」は、母の遺品の中から、会ったことのない実父に関する手がかりを見つけます。
その50年前、1927年のニュージャージー。厳格な父に育てられる聴覚障害の孤独な少女「ローズ」は、憧れの女優「リリアン・メイヒュー」の記事を集めたスクラップブックを大切にしていました。ある日、「ベン」は父を捜しに、「ローズ」は憧れの女優に会いに、それぞれニューヨークへ向かいます。2人の物語は、やがて不思議な縁で結びついていきます。
原作者<セルズニック>が自ら脚本を手がけ、「ローズ」のパートを白黒サイレント、「ベン」のパートを音声つきカラーで描くことで世界観の違いを表現。「ベン」役を『ピートと秘密の友達』(2016年・監督: デヴィッド・ロウリー)の<オークス・フェグリー>が演じ、「ローズ」役には自身も聴覚障害を持つ新人<ミリセント・シモンズ>を抜擢。2人をつなぐ人物を『エデンより彼方に』(2002年・監督: トッド・ヘインズ)の<ジュリアン・ムーア>、「ベン」の母親を『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016年・監督: ケネス・ロナーガン)の<ミシェル・ウィリアムズ>がそれぞれ演じています。