がん早期発見「N-NOSE」@HIROTSUバイオサイエンス
1月
19日
たった1滴の「尿」から、がんの有無を見分ける検査法がついにスタートしました。その検査法とは、線虫の一種である「シー・エレガンス」という体長約1ミリメートルの生物の嗅覚を利用した「N-NOSE」です。
この線虫には、犬の約1.5倍の嗅覚があるとか。資料写真では、シャーレにがん患者の尿を垂らしたところ、その尿に向かって線虫が集まっていく様子がとらえられています。この線虫、健常者の尿からは逃げていくという性質を持っているそうです。
早期がんを含むがん患者と健常者の尿を採取し、計1,368名を対象にした基礎研究を行ったところ、ステージ0~1のがん患者を85%、ステージ4で91.7%の確率で見分けるという結果がえられています。
この検査結果は、事業展開するHIROTSUバイオサイエンスによるものです。現在、線虫が反応することがわかっているがんは15種類(胃、大腸、肺、乳、膵臓、肝臓、前立腺、子宮、食道、胆嚢、胆管、腎臓、ぼうこう、卵巣、口腔・咽頭)あるそうです。
この結果を踏まえて、15種類あるうちの何癌なのかを突き止める検査が大変ではないのかなと感じてしまいました。