国内初のLNG燃料フェリー@三菱重工
12月
30日
フェリーは長さ約199.9m、幅28.0m、総トン数およそ1万7300トン、最大旅客定員数763人で、13mトラック約136台および乗用車およそ100台の積載能力を持ちます。
その主機関に、LNG(液化天然ガス)とA重油それぞれを燃料として使用できる、国内フェリー初となる高性能デュアルフューエルエンジンを採用。CO2の排出量が従来比20%削減、SOx(硫黄酸化物)の排出量がほぼゼロという優れた環境性能を達成しており、環境負荷の低減をはかるといいます。
建造は下関造船所で行われ、2022年末から2023年前半にかけて順次完成、引き渡しの予定。その後は、商船三井グループのフェリーさんふらわあが運航する大阪~別府航路に就航するそうです。
三菱重工によりますと、この新しいフェリーは既存船に比べてトラックの積載台数が大幅に増やされ、ドライバーズルームの拡充や、定員1人あたりの面積の拡大などが図られているほか、大浴場とレストランの拡大、3層吹き抜けのアトリウムをはじめとした開放的なパブリックスペースの設置など、モーダルシフトへの対応や、カジュアルクルーズの進化に貢献するとしています。