20世紀に最も大きな影響を与えた写真家の1人、<ロバート・フランク>氏が、9日にカナダのノバスコシア州インバネスで逝去されています。94歳でした。
スイスで1924年11月9日に生まれ、23歳の時に米国へ移住して、ニューヨークで雑誌『ハーパーズ バザー』」のファッション写真家として働き始めます。1951年に雑誌「ライフ」の若手写真家コンテストで入賞。外国人として初のグッゲンハイム奨学金を受け、1955年から1956年にかけてアメリカ撮影旅行にでかけます。
代表作となった写真集「アメリカ人(原題:The Americans)」は、最初にフランスで「Les Americains」として1958年に出版されました。同作品は、米全土を横断しながら米国人の日常生活を撮影した写真の集大成でした。
当時一般的だったカラー写真ではなく、白黒で撮影した写真は当初は評判が悪く、米国で出版社を見つけるのは難しかったそうです。
暗く無造作な印象の写真は、1960年代の「スナップショット・エステティック」の台頭につながりました。
1959年に米国でグローブ・プレスから出版された「アメリカ人」は、<フランク>氏が米国を旅しながら撮影した3万枚近い写真の中から83枚を選んで収録。今ではフォトジャーナリズムに革新をもたらした作品として評価されるようになっています。
1972年には写真集第2作目「私の手の詩(The Lines of My Hand)」を日米で出版しています。
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