農林水産省は、熱帯地域のアメリカ大陸が原産で農作物を食い荒らす害虫のガ「ツマジロクサヨトウ」の幼虫が長崎、大分、沖縄の3県で確認されたと発表しています。国内では既に判明している鹿児島、熊本、宮崎と合わせ、九州・沖縄の6県に拡大しています。 体長はおよそ4センチで主にトウモロコシに寄生し、農作物を食い荒らすということです。
このガの幼虫が今月3日、日本で初めて鹿児島県南九州市で確認され、農林水産省が全国調査を指示していました。自治体の担当者は、効果のある農薬があるとして「幼虫を見つけ次第、農薬を散布してほしい」と呼び掛けています。
このガは熱帯地域の南米が原産で、アフリカやアジアで急速にまん延し、幼虫が農作物の葉や果実を食い荒らして猛威を振るっています。中国や台湾から風に乗って日本に侵入した可能性が高いということです。
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