祭礼行列の神輿を飾った金具発見@北野天満宮
7月
5日
金具は神輿を飾る用途で作られ、銅に鍍金していました。屋根下を飾る透かし彫りの板金具(縦3・5~4・5センチ、横35~37センチ)は空想上の花「宝相華(ほうそうげ)」をあしらった古い様式で、下部には青色や赤色などの細かなガラス玉を取り付けています。ほかには神を守る蝶の形にしたり、天満宮ゆかりの梅の紋を刻んだりした金具もあったようです。神輿を定期的に新調・修復する慣行で保管されたとみられ、昨年末に境内の収蔵庫で見つかっていました。
北野祭は987年、御霊会の役目も帯びた勅祭として成立したと伝わります。<足利義満>が保護して室町期に最盛期を迎え、天皇が奉納したとされる神輿2基が渡御し、獅子舞や風流も伴う行列が営まれました。応仁の乱で途絶え、現在は神事のみですが、天満宮は神輿1基を新調し2027年に祭礼行列も再興させる方針です。
飾り金具は6日から天満宮で始まる至宝展(有料)で公開されます。