ファルコン植物記(2020)「スイカ」【紅まくら】
5月
16日
「スイカ(西瓜)」は、果実を食用にするために栽培されるウリ科のつる性一年草。また、その果実のことを指します。 原産は、熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯。スイカは紀元前5000年にはすでに南アフリカで栽培されており、3000年前のエジプトでも栽培が行われていました。
10世紀には中国に伝わり、西瓜の漢字は中国語の西瓜(北京語シーグァ)に由来します。日本語のスイカは「西瓜」の唐音です。中国の西方(中央アジア)から伝来した瓜とされるためこの名称が付いています。 日本に伝わった時期は定かではありませんが、室町時代以降とされています。天正7年(1579年)、ポルトガル人が長崎にカボチャとスイカの種を持ち込んだ説や、慶安年間(1648年~1651年)インゲン豆を日本に持ってきた<隠元>禅師が中国から種を持ち込んだ説があるようです。
【紅まくら】は、1果重が7~8kg程度の大玉種。果形は外観がユニークな「枕形」をしており、空洞が少なく秀品率が高い品種で、肉質はかためであるがシャリ感が強く、糖度は12~13度で高く安定しています。また、甘みが数字以上に強く、独特の甘い香りがあり食味がすぐれているとか。果肉色は濃い桃紅色。色ムラが少なく、皮際まで着色し皮目がはっきり出るようです。