「北京大興国際空港」公開
5月
2日
建設工事は、竣工に向けて佳境に入っています。自然光をとりいれた明るいターミナルとしての外観、内装ともに目立つのは曲線です。
「曲線の女王」として知られた英建築家、故<ザハ・ハディッド>が設計に関わりました。<ハディッド>が手がけた日本の「新国立競技場」の設計案は高額な費用などが問題になり撤回されましたが、中国では<ハディッド>氏による建築が完成しています。
「北京大興国際空港」の最大の特徴は上空から見たターミナルの形です。中心部から六つの方向に建物が伸び、「*」型をしています。北側の一つを除く、五つの建物の外側に飛行機が駐機します。
「*」型の中心部に空港の出入り口がありますが、それぞれの建屋の先端まではいずれも600メートルで、歩いても8分足らずで着きます。
ターミナルは2層に分かれており、それぞれから出発可能です。駐機数も多く、空港建設指揮部によると、同じ規模のほかの空港より効率がいいとか。
北京市の中心部から南に46キロほどの所にあり、高速道路と高速鉄道、アクセス鉄道がつながっています。空港の下に駅ができ、乗り換えが便利です。高速鉄道なら北京西駅まで20分。北京市だけでなく、周辺の天津市や新都市・雄安新区とのアクセスも重視されています。