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- 探査機「はやぶさ2」(14)弾丸衝突に成功@「リュウグウ」(17)
< 命中した金属弾により小惑星「リュウグウ」から岩石が噴出する様子(画像:JAXA.) >
探査機「はやぶさ2」が5日、小惑星「リュウグウ」に人工クレーターを作製するための弾丸衝突に成功しています。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表しました。世界初の成果で、地下の物質の採取に向けて大きく前進です。
「はやぶさ2」は5日午前、高度約500メートルまで降下し、10時56分に弾丸を発射するための衝突装置を分離。11時36分に装置を爆発させて銅の弾丸を発射し、地表に衝突させています。
「はやぶさ2」から分離した小型カメラが爆発の様子を撮影しており、岩石が飛び散る様子が確認できたことから、(JAXA)は弾丸衝突に成功したと判断しました。ただ、クレーターができたかどうかは現段階では不明で、4月下旬にも上空から確認します。
「はやぶさ2」は爆発と弾丸発射による装置の破片や岩石の飛散から身を守るため、「リュウグウ」の裏側に退避しており、機体の無事も確認されています。
順調にいけば5月下旬にも衝突現場の付近に着地し、クレーターができたことで露出する地下の物質採取を目指します。今年末に「リュウグウ」を離れ、来年末に地球に帰還する予定です。
今年 2月の着地 で採取を試みた物質や、「初代はやぶさ」が別の小惑星から平成22年に持ち帰った微粒子は、いずれも地表にあったもので、宇宙線などを浴びて変質しています。地下の物質は約46億年前の太陽系初期の状態を保っており、世界初の貴重な研究試料になります。
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