ファルコン植物記(2008)【ヒヤシンス】(4)
4月
3日
キジカクシ科ツルボ亜科ヒアシンス属の【ヒヤシンス】は「チューリップ」や「スイセン」などと並んで、春の花壇を彩るポピュラーな秋植え球根植物です。葉と花とのバランスがよく、均整のとれた草姿でボリューム感もあり、強い香りを漂わせます。
ギリシャ神話にも登場し、古くから観賞されて数多くの品種がつくり出されてきました。日本では、10品種ほどが栽培されています。野生種の花は青紫色ですが、園芸品種は花色も豊富です。主にオランダで育成され、ダッチヒヤシンスと呼ばれています。球根の表皮が花色と同じような色なので、球根を見るとおおよその花色がわかります。
通常は1球から1本の花茎が出ますが、大きな球根では、さらに1~2本の花茎が伸びてきます。最近は、何本もの花茎が一度に出て咲く、マルチフローラタイプの品種も育成されているようです。