「スーパーコンピューター世界ランキング」
6月
26日
トップに躍り出たのは米オークリッジ国立研究所の 「サミット」 です。計算速度は毎秒12京2300兆回(京は1兆の1万倍)で、前回の首位から2位に後退した中国の「神威太湖之光」(同9京3014兆回)を大きく上回っています。
3位は米ローレンス・リバモア国立研究所の「シエラ」、4位は中国の「天河2A」でした。
中国勢は年2回発表される世界ランクで「天河2」がトップに立った13年6月以降、10連覇していました。この5年間は天河2と神威太湖之光が世界をリード。米国勢は苦戦を強いられ、昨年はトップ3からも落ちていました。
今回のランキングではトップ5のうち、首位と3位の米国勢はいずれも新顔。中国の後塵を拝していた米国の巻き返しが目立っています。
日本勢では産業技術総合研究所の「AI橋渡しクラウド(ABCI)」が5位に入っています。人工知能(AI)の技術開発を目的に構築したもので、計算速度は毎秒1京9880兆回。東大・筑波大の「オークフォレスト・パックス」は12位、理化学研究所の 「京(けい)」 は16位で、いずれも順位を下げました。
アジア勢では韓国科学技術情報研究院の「ヌリオン」が理研の京を上回る11位と健闘しています
主なスパコンの順位と計算速度(1秒間の浮動小数点計算回数、京は1兆の1万倍)は以下の通り。
(1)米オークリッジ国立研究所「サミット」 12京2300兆回
(2)中国・無錫スパコンセンター「神威太湖之光」 9京3014兆回
(3)米ローレンス・リバモア国立研究所「シエラ」 7京1610兆回
(4)中国・広州スパコンセンター「天河2A」 6京1444兆回
(5)産業技術総合研究所「AI橋渡しクラウド(ABCI)」 1京9880兆回
(6)スイス・国立スパコンセンター「ピーツ・ダイント」 1京9590兆回
(7)米オークリッジ国立研究所「タイタン」 1京7590兆回
(8)米ローレンス・リバモア国立研究所「セコイア」 1京7173兆回
(9)米ロスアラモス国立研究所「トリニティー」 1京4137兆回
(10)米ローレンス・バークレー国立研究所「コリ」 1京4014兆回
(12)東大・筑波大「オークフォレスト・パックス」 1京3554兆回
(16)理化学研究所「京」 1京510兆回
(19)東京工業大「TSUBAME3.0」 8125兆回