ファルコン植物記(1890)青紫色の花<ワスレナグサ>(2)
4月
17日
季語は春、花期は3月~5月頃、青紫色の花径6~9ミリの小さな5弁花を咲かせ、花冠の基部は、黄色もしくは白色の目(小斑点)を持っています。
<ワスレナグサ>といえば、<菅原洋一>の『忘れな草をあなたに』(1971年11月)を思い出しますが、当初は作曲家<江口浩司>が<ヴォーチェ・アンジェリカ(イタリア語で「天使の歌声」>という、国立音楽大学声楽科出身の6人グループのために作った曲で、キングレコードから1963(昭和38)年8月に発売されています。
徐々に人気が出始めて、<梓みちよ>(1965年4月)、<倍賞千恵子>(1971年8月)、その3か月後に<菅原洋一>(1971年11月)が唄い大ヒットしました。
<ワスレナグサ>の名称は中世ドイツの伝説に基づき、恋人に対して「Vegiss mein nichit!」(僕を忘れないで)と叫んだことにより、英名でも「Forget me not」で、1905(明治38)年、植物学者<川上滝弥>により<ワスレナグサ(勿忘草)>と訳され、和名となっています。