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- ファルコン植物記(1699)<ツバキ>(14)と「蟻」
道路脇に置かれている、鉢植えの<ツバキ>の花が咲き始めていました。
<ツバキ>は花の少ない冬に咲くだけでなく、冬にも落葉しない葉を持つことから、上代には不老長寿や邪気を払う力があると信じられていました。
ツツジ目ツバキ科ツバキ属には、中国を中心に約200種が分布する常低木または高木で、現在の園芸品種は「ヤブツバキ」を中心に交配が進み、一重咲き・八重咲き・唐子咲きなどがあり、花色も赤・桃色・白や黄色と実に多彩です。
写真を撮ろうとしましたら、蕊の中で黒いモノが動き、昆虫かなと観察しますと「蟻」でした。
おそらく植物の汁液を吸っている「アブラムシ」がいるようで、彼らの甘い排泄物は「蟻」の好物です。
「蟻」が植物を登っていくのは、「アブラムシ」などの吸汁害虫が寄生していることになりますが、「蟻」は甘い汁を貰う代わりに「テントウムシ」や「カゲロウ」・「ヒラタアブ」などの天敵から、「アブラムシ」を守ってやる共生関係ができています。
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