バブル景気の1988年、ふるさと創生の名目で各自治体に1億円が支給されましたが、桜宮市は直径70センチの黄金の地球儀を作り、アクアリウム別館の深海館に設置していました。
主人公の<平沼平介>は、大学院で物理学専攻を途中で諦め、父親が経営する町工場で営業マンとして平凡な日々を過ごしていましたが、8年ぶりに桜宮市に戻ってきた「ガラスのジョー」こと<久光穣治>が、この「黄金の地球儀」を強奪しようとの計画を持ちかけてきます。
そんな折、桜宮市役所管財課の<小西輝一郎>が知らない間に父親と結んだ契約書を持ち込み、「黄金の地球儀」の警備業務を追行するようにと現れ、警備がないと知った<平介>は、工場の設備を使って偽の地球儀と一時的に取り換える作戦をおもいつき、<ジョー>と怪力の持ち主<アイ>と深海館に忍び込むのですが、すでに金塊は取り出されていました。
二転三転と急展開する強奪事件が、個性ある脇役陣に囲まれて、見事な着地点を目指して物語は進み、最後までハラハラさせられるコンゲームとして楽しめました。
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