今年の読書(132)『ダークゾーン』貴志祐介(祥伝社文庫)
10月
27日
最近作のこの『ダークゾーン』は、将棋やバーチャルゲームを好む人には受ける内容だとおもいますが、正直ミステリーとして読み終えるには疲れました。
将棋のプロとなるべく奨励会で頑張っている<塚田>は、突然「赤軍」の王として未知なる異空間で蒼然たる殺戮の七番勝負の世界に紛れ込みます。
相手の「青軍」は、奨励会のライバル<奥本>です。
かっての恋人<井口理沙>との関係を、バーチャルな壮絶な戦いの中で、過去の出来事として交互に語られ、最後にたどり着く世界は・・・・。
以前にネットゲームにのめり込む若者を主題にした 『ネトゲ廃人』 を紹介しましたが、まさにバーチャルのゲーム感覚がお好きな方向きの一冊です。