《襍・/・画  〝冬景(30)〟  ❖ ’23-139 ❖》

和風な広告!!





ヤドリギ(宿り木、寄生木) ビャクダン科(Santalaceae)
学名:Viscum coloratum (Kom.) Nakai
synonym; Viscum album L. var.coloratum (Komar.) Ohwi.
別名:寄生(ホヤ)、トビヅタ


果実。
プロペラのよう枝と葉。
《 備忘録(X'mas頃に観たい〝樹・花・葉III〟)!?! 》
落葉広葉樹に寄生し丸い玉状に繁茂。枝は、二叉分枝を繰り返し広がる。
葉は対生、葉身は倒披針形〜へら形で全縁。革質で厚く両面とも無毛。
プロペラのように見える面白い葉形。雌雄別株。
雄花は3〜5個、基部に小さな苞が2個。花弁は黄色で4裂、雄蕊4個。
雌花は1〜3個ずつ付く。花弁4裂し雄花より小さく、雄蕊がない。
果実は液果、球形で淡黄色に熟し種子は粘液質で果肉に包まれる。
鳥の嘴についたり、糞と一緒に排泄されたりして散布される。
粘液質は、鳥の消化管では消化されない。排泄後も宿主に粘着してる。
果実の赤いものは、アカミヤドリギといわれ、まれに見られる。
エノキ、ケヤキ、ブナ、ミズナラ、クリ等の落葉広葉樹に寄生する。
 
古き日本の『万葉集』の中でも詠まれている。
あしひきの やま(山)のこぬれ(木末)の ほよとりて
かざ(挿頭)しつらくは ちとせ(千年)ほ(寿)くとそ (18/4136,大伴家持)
 
西欧では、ケルト人がセイヨウヤドリギを神聖視した。
宿主が落葉した後も、これは緑を保つからとされる。
彼らは、冬至の日にこれを祭壇に捧げるなどしたが、
この習慣はキリスト教のクリスマスに引き継がれた。
欧米では、クリスマスにセイヨウヤドリギの小枝を戸口に飾る。
男性は、この下に居る女性にはキスをすることが許され、
the kissing under the mistletoe との語がある。 
ロマンティックな樹木「ヤドリギ」、日本では余り馴染みが無い樹だが。
和名を「宿り木」「寄生木」と書くは、落葉樹に寄生する半寄生植物が故。
半分だけ宿主の樹木から水分や栄養を摂取、自らも光合成をするという。
枝的で大輪花の様な艶やかさはない。が、透明感ある実と枝の形がいい。
*      *      *
神奈川県藤沢市北部田園地帯の神社境内に立派なヤドリギが観える。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月25日、記」

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《襍・/・囈  “クリスマスイブ”  ❖ ’23-138 ❖》

異国の地でChristmasを幾度となく過ごした。
なつかしい思い出。街なかの買い物客は、多かったが、
Eveの昼間だけで夕方からは街は静まり返っていた。
※ 映像は、ユーチューブから転載 ※
《  備忘録(12月24日って!!)。!?!  》
今日は、クリスマスイブ。半世紀以上も前のこの日はすごかった。
世の中、どこもかしこもお祭り騒ぎ??クリスチャンでもないのに。
まちなかのケーキ屋さんは、ホールケーキで溢れかえっていた^^)。
帰宅途中の大人達、手に手にケーキを持ってる姿があちこちで!?!
僕にしても2つもX'mas-Cakeを買って帰ったものだ。僕の役目だった。
ビュッシュ・ド・ノエル (仏: bûche de Noël) を2店に取りに行くの楽しみ。
今で云うブッシュ・ド・ノエル、木の切り株の形をしたケーキが我が家の好み。
A・ルコントとS・ワイルのケーキ、2種類を友達家族と共に頂いた。
この2店、今は無い。美味しい味と形、懐かしい。お酒を頂かない甘党な僕。
この半世紀で西欧菓子専門店が、とっても増えた!!
X'masは、静かに過ごしたい。音楽でも聞きながら・・・。 
「令和伍年(皇紀2683年)12月25日、記」

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《襍・/・画  〝冬景(29)〟  ❖ ’23-137 ❖》

クリスマスブッシュ   クノニア科(Cunoniaceae)
学名:Ceratopetalum gummiferum
※ 画像は、借り物 ※
Bluegrass-music、バンジョー奏者で名声高かったEarl Scruggs
晩年、大御所達と楽しくジングルベルを奏でていた。
バンジョウに関心持つ者の憧れの人だった。
晩年での演奏を聞きながら・故人を偲びたい。合掌。
※ 映像は、YouTubeより転載 ※
《 備忘録(X'mas頃に観たい〝樹・花・葉II〟)!?! 》
赤と緑の対比がクリスマスに似合う、其の名も〝クリスマスブッシュ〟
実の赤い部分は花の後に成長した萼である。花は、白く小さくかわいい。
オーストラリアのニューサウスウエールズ地方原産で、11-1月に花が咲く。
日本では、殆ど見掛ない。栽培すれば夏に花は咲くのだろうか!?!
日本には、切り花としてオーストラリアから輸入されている。
英語名はNew South Wales'Christmas bush。
オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州が原産。
半円形の樹形をした低木、成長するとピラミッド型になる。
葉は対生で3出複葉。小葉は長楕円形、縁に細かい鋸歯がある。
クリスマスの時期に萼が赤からピンクになり瀟洒だ。
花が枯れた後、萼が大きくなり赤っぽく色づく。クリスマス時期に特に目立つ。
*      *      *
この花を観に現地を訪れる機会は中々持てないが、観てみたい。
記録・備忘録として載せておこう。
きょうは、クリスマスイヴ。深夜のミサに行った若い頃。
大学1年の時だけ。、以後は、今頃は雪の山中にいた。
そんな時、ラジオから流れるブルーグラスに感じ入ったものだ。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月24日、記」

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《襍・/・画  〝冬景(28)〟  ❖ ’23-136 ❖》

ショウジョウボク(猩々木) トウダイグサ科(Euphorbiaceae)
学名:Euphorbia pulcherrima Willd. ex Klotzsch
別名:ポインセチア、クリスマスフラワー 
ーー京都府立植物園ーー
色々な色の葉。

《 備忘録(X'mas頃に観たい〝樹・花・葉〟)!?! 》
ショウジョウボク(ポインセチア)は、メキシコ原産。
トウダイグサ属の常緑低木。マダガスカルの国花。
ポインセチア(Poinsettia)という花名は、
米国駐メキシコ大使J.R.ポインセット氏に由来する。
樹高は鉢植えでは30〜50 cm、直植えでは200〜600 cm。
葉は楕円形で緑色、クリスマスシーズンに紅葉し見頃を迎える。
そうしたことで「クリスマスフラワー」ともいわれている。
画像の赤い花の様なものは、苞葉で蕾や芽を包む特殊な形の葉。
珍しいポインセチアの原種は京都府立植物園で見れるらしい。
原種は「一重咲きで赤色のみ」に由。
原種の特徴は、苞は全縁で葉より短く細長く苞同士の間に隙間がある。
茎頂に集って魅せる多数の包葉は幅狭く,多くは全縁で美しい緋紅色。
放射状に並ぶので大きな花のようにみえる。
花序を包む小総包に雄蕊1本をもつ雄花数個と1本の雌蕊の雌花1個とがある。
*      *      *
例年この時期になると県立相模原公園に行きサカタの種館でこれら園芸種を観ている。
今年は、雑用が山積みで観に行けなかった。記録・備忘録として載せておく。

「令和伍年(皇紀2683年)12月23日、記」

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《襍・/・画  〝冬景(27)〟  ❖ ’23-135 ❖》

ハクサイ(白菜) アブラナ科(Brassicaceae)
学名:Brassica rapa var. glabra Regel
《 備忘録(12月に観た〝野菜花〟)!?! 》
ハクサイは、アブラナ属のカブの亜種で野菜として栽培されている。
中国の古書では「菘」が白菜、日本語の菘は「すずな」で小松菜に近い。
現在の結球する白菜は、明治時代に輸入され現在の栽培品種は、F1品種。
結球白菜の様に内側が白みを増した事で、白菜という名に落ち着いた。
葉は長倒卵形で浅い鋸歯があり波状に縮れ肉厚で幅広く白い中肋がある。
葉は螺旋状に互生し幾重にも重なり結球、軟白化し葉の先端部はやや開く。
春頃、花茎を伸ばし先端に総状花序を作り、鮮黄色の4弁花を咲かせる。
※ 結球とは、ハクサイ、キャベツ、レタスなどのように葉が一枚一枚
巻きながら重なり、球状になる野菜。
リーフレタスのように葉の巻きがゆるく、
完全に結球せず半結球となるものもある。※
*      *      *
白菜は、菜の花の仲間で食用に供する。
アブラナ属野菜は、花芽がついた若い花茎やつぼみを食用にする。
独特のほろ苦さを持つ季節の野菜で家庭菜園では、花をも楽しむ。
普通は野菜として収穫するが、収穫しないと花芽から“花”を咲かせる。
野菜、次に若い茎や蕾を食用、最後には黄色い花を愛でる。
白菜の菜花は、アブラナ属の中での“ほろ苦い味わい”は最高である!!
ほろ苦さは、抗酸化作用がある、と云われている。
苦味成分のケンフェロールと辛味成分のイソチオシアネートがそれである。
免疫力を付けたい季節の変わり目に摂取したいミネラルやビタミン類も含む。
野菜と言えども綺麗な花も咲かせる。一般的には、花前に収穫されてしまう。
友人の中には、野菜、食用茎・花芽、花鑑賞、と三度楽しんでいる者がいる。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月22日、記」
 

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《襍・/・画  〝冬景(26)〟  ❖ ’23-134 ❖》

イトラッキョウ(糸辣韮、糸辣韭、糸薤) ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Allium virgunculae var. virgunculae
※ 以上の画像、全て借り物。※
《 備忘録(12月に観たい〝野生花7〟)!?! 》
イトラッキョウは、日本固有種で長崎県の平戸島にのみ自生している。
イトラッキョウは、秋に細い花茎の先に赤紫色の花を咲かせる。
花弁は6枚で上向きまたは斜め下向きに咲く。花の直径は約1cm。
岩場や岩棚に生える耐寒性の植物で日当たりのよい場所を好む。
食用として若い葉は、ネギやニラのように食べることができる。
イトラッキョウは、希少種で環境省の絶滅危惧ⅠA類に指定されている。
白花もある由、オトメラッキョウ(Allium virgunculae f. albiflorum)と云う。
かつて、イトラッキョウの花を「夢見るような雰囲気の花」と紹介した方がおられた。
イトラッキョウと同時期、平戸ではチョウセンノギクやシマシャジンも観られる由。
*      *      *
未だ自生種は見ていない日本固有種だが、園芸店に売っている!!
ごく限られた場所に自生している花を拝みたい。記録しておく。
園芸栽培種??は、以前、大船植物園で観た事あったが。。。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月21日、記」
 
 
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《襍・/・画  〝冬景(25)〟  ❖ ’23-133 ❖》

ヤッコソウ(奴草)   ヤッコソウ科 (Mitrastemonaceae)
学名:Balanophora japonica
図解。

※上 2画像は借り物m(_ _)m。※
《 備忘録(12月に観たい〝野生花6〟)!?! 》
徳島県が分布の北限になるヤッコソウも変わった植物として知られている。
種子を作る植物は緑色の葉を以って光合成を行い必要な養分を自分で作る。
このヤッコソウは、全体が白く葉を持たない。自分では養分を作れない。
別の植物に寄り添い養分を摂取している。まさに寄生植物である。
ヤッコソウは、シイノキ属の植物の根にのみ寄生するという。
晩秋から初冬にかけて 「やっこ 」に似た白い花を付ける。
其の容姿から花名が付けられた由。希少で、国や県の天然記念物でもある。
ヤッコソウには、帽子がある。その帽子は、雄蕊が筒状になったもの。
帽子の側面には、花粉がつまった葯が帯のような状態(葯帯)を持つ。
花は初め雄蕊の帽子を被っているが、徐々にそれが剥がれ雌蕊が顔を出す。
花には、沢山の甘い蜜を花の下側の鱗片葉の付け根に蜜を溜めている構造。
溜まった蜜を求めて小動物や虫が蜜を吸い、入れた頭に雄蕊の帽子が触れる。
花粉が付き別の花に移り蜜を吸う時、むき出しの雌蕊に体が触れ受粉する。
ヤッコソウは、初冬まで花を見せる。3㎝程度の高さで地表面に群がって生える。
面白いのは、雄蕊と雌蕊の動き。初め雄蕊の花糸・葯の合着し帽子状に。
そして雌蕊の柱頭と子房を上から覆い、粘液状花粉が葯から分泌される。
次に雌性期に移行、花粉が出なくなり雄蕊が抜け落ち柱頭が露出し受粉。
蜜は燐片葉上部付根に分泌され、蜜を摂食した昆虫や鳥類が花粉を運ぶ。
受粉が完了した個体は、柱頭が黒褐色に変色する。
合着した花被片に保護された子房内部に多数の微小な種子が作られる。
熟すると液果状になり、そのまま冬越しをする。
11月に開花し、12月に入ると殆の個体が受粉を終えて柱頭が黒くなる。
開花時期のばらつきが一ヶ月程度あり12月でも開花がみられる。
万歳姿のヤッコソウは、高知県で発見され、牧野富太郎博士が命名した。
徳島、高知、宮崎、鹿児島から沖縄までに分布。シイ属の根に寄生する。
栄養体は根の中で生活し、11月頃に花だけが外に出てユニークな形をとる。
*      *      *
未だ見ていない野生種だが、ツチトリモチ同様の寄生植物。
遠き南方方面に多い花々、出向くのが大変。記録しておく^^)。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月19日、記」
 
 
 
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ワオ!と言っているユーザー

《襍・/・画  〝冬景(23+1)〟  ❖ ’23-132 ❖》

ツチトリモチ(土鳥黐)  ツチトリモチ科(Balanophoraceae)
学名:Balanophora japonica  
キノコのように見えるが、一粒の間に花を見せる。
環境によって雰囲気が変わる。
古い資料。
なんとも言えないかわいさ!!
面白い!!
リュウキュウツチトリモチ(琉球土鳥黐、Balanophora fungosa)

※以上の画像全て借り物。※
 
《 備忘録(12月に観たい〝野生花5〟)!?! 》
ツチトリモチは、日本固有種で寄生植物。
紀伊半島, 四国, 九州, 南西諸島,
其々の山地森林内の限られた場所に見える。
木の根に寄生し根塊(寄生木こぶ)を作る。
寄生する木は、ハイノキやクロキ等、
限られた樹種のみに寄生する。
光合成をせず葉が無く雌雄異株。
雌株だけでも増える単為生殖である。
草丈6~12cmで菌が赤いので真っ赤な姿をしている。
花期は、10~11月で3cm程の肉穂花序を出す。
毎年同じ場所に出現。
こぶは年々コブは大きくなり最後は黒くなって枯れる。
花序が坊主頭に似ていることから、
ヤマデラボウズ(山寺坊主)とも呼ばれる。
根塊(コブ)に粘着物質が含まれ、
昔は潰して鳥もちに用いられていた。
寄生木こぶ(根塊)の色が異なるのは、
寄生してからの年数の違いと推測される。
栄養は、寄生主の根を体内に引き込んで吸収する。
根茎は大小不同に2 - 3に分岐。
一見すると、キノコのように見えるが、
隠花植物ではなく隠花植物で花を付ける。
*      *      *
未だ見ていない野生種、結構ある。遠き南方方面に多い花々。
ミヤマツチトリモチは、東京都西多摩郡の某所で見る事ができる。
備忘録⇨記録しておく^^)。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月18日、記」
 
 
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ワオ!と言っているユーザー

《襍・/・画  〝冬景(23)〟  ❖ ’23-131 ❖》

ハマヒサカキ(浜姫榊) モッコク科 (Pentaphylacaceae )
学名:Eurya emarginata (Thunb.) Makino var. emarginata   
別名;マメヒサカキ(豆姫榊)、イソシバ
ハマヒサカキ(浜姫榊)雌花。
ハマヒサカキ(浜姫榊)雌花。
ハマヒサカキ(浜姫榊)雄花。
ハマヒサカキ(浜姫榊)の実。

《 備忘録(12月に観たい〝野生樹花3+1〟)!?! 》
ツバキ科 Theaceae からモッコク科 Pentaphylacaceae に分離された。
千葉県以南〜沖縄の海岸風衝地で匍匐し自生いる。日本固有在来種。
常緑低木で樹皮は、淡灰褐色でなめらか。浅い縦じわがある。
本年枝は淡褐色、短毛が密生するが、ときに無毛のものある。
葉は、互生。葉身は、倒卵形で先は丸いかやや凹み基部はくさび形。
光沢あってやや厚く縁は裏側へ反り返り浅い鋸歯がある。雌雄異株。
側枝の葉は、2列に並ぶ。葉柄が枝に流れて、低い稜になる。
葉の下脇に淡黄緑色の花が1〜4個束生し花弁は5枚で白色。
雌花は雄花より小さい。鐘形で下向きに開き強い臭気がある。
雄花には雄蕊が10〜15個あるが、雌花では退化している。
雌蕊は1個。雄花では退化してる。雌蕊の花柱は3裂する。
萼片は5個。果実は液果。球形で11〜12月に黒紫色に熟す。
種子は、10〜20個で不規則に角張る。表面は暗赤褐色。
花期は11〜12月。冬芽は裸芽で披針形。緑色で赤みを帯びる。
*      *      *
千葉県浜田川河口付近の岸辺に自生していたが今は???
神奈川県内の自生地を知らない。勉強不足m(_ _)m。
未だ見ていない野生種、結構ある。備忘録⇨記録しておく^^)。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月16日、記」

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《襍・/・画  〝冬景(22)〟  ❖ ’23-130 ❖》

マルバノキ(丸葉の木) マンサク科(Hamamelidaceae)
学名:Disanthus cercidifolius Maxim.  
別名:ベニマンサク(紅満作) 
チョット引いてみると殺風景。
星型・・・樹上のヒトデ!?!
葉紅葉初め。
かなり紅葉が進んだ葉。
似た物同士の比較。借り物画像。


《 備忘録(12月に観たい〝野生樹花3〟)!?! 》
日当たりの良い谷間の岩地に生える、落葉低木。高さは2-3mになる。
葉は互生し、長い葉柄の先に、円心形の葉身をつけ、秋に紅葉する。
葉が落ちる前後に、葉腋に独特の匂いの花を2花、背中合わせに付ける。
花は紅色で、5枚の花弁が星状に付く姿は、瀟洒だ。
果実は翌年の花時に熟し、4裂し種子を弾き飛ばす。
 
研究者ノート;筑波実験植物園(奥山雄大)
多くの植物や昆虫にとって、冬は休眠の時期。
でもわざわざそんな冬にあわせて花を咲かせる「変わり者」の植物がいます。
岩礫地(山地性)や低木林(低地性)にひっそりたたずむマルバノキは、
この時期、赤黒い星型の花を背中合わせに2つずつ咲かせます。
遠目からは花が咲いていることにすら気づかない程小さく地味な花ですが、
鼻を近づけてみると強い刺激臭があり、これでハエの仲間を誘っているようです。 
在来種(日本固有種)。本州(中部、近畿、広島県)で野生樹が観られる。
和名のとおり葉が丸く、別名のように紅花である。樹皮は灰褐色、皮目がある。
葉は互生、長さ5~11㎝の卵円形~卵心形。花は直径約1.5㎝、2個が背中合わせにつく。
蒴果は長さ約1.5㎝の頭が窪んだ倒円心形、翌年の秋に熟すと2裂する。
種子は長さ7~8㎜、光沢のある黒色。花、果実、紅葉が秋に一緒に見られる。
紅葉の美しさと花のかわいらしさが好まれ、庭木としてよく栽培されている。
自生のものが見られるところは少ない。
中国に自生する subsp. longipesは花柄が長く9~22.5㎜あり、果時には22.5㎜以上になる。
*     *     *     *     *
宮島が見える瀬戸内の海岸にブナやミズナラなどの落葉樹が植栽されている場所がある。
植栽されたツワブキの花も満開。良い雰囲気であるが、植生学的には奇妙である。
夕方であったので丸い葉で紅葉が美しい低木が植栽されていると思いつつ、
気にしていなかった。
薄暗かったので花が咲いているのを認識するのにやや時間がかかった。
近寄ってみると、おやおやマルバノキだと気がついた。
マルバノキは本州中部以西、四国に分布する。
岡山県における自然分布は1箇所しか知られていない。
花は10月から11月にかけて短枝の先端に背中合わせに2つ咲く。
花弁は暗紅紫色で長さ6mmほど。美しい紅葉と同時の開花であるが、
この状態で開花する植物は、他にあるのであろうか?
他に競争相手のない時期に花を咲かせ、
春になってから果実・種子を生長させるのであろう。
受精できれば、それでも良いわけだ。
マルバノキは、紅葉・開花時期に花材として切り取られたり、
盗掘されるなどの被害が報告されており、
保護の観点もあわせて岡山県では絶滅危惧種に指定している。
種子発芽も良好なようで、庭木として栽培・販売されている。
*     *     *     *     * 
最近は、ネットで色々な感慨が記載され誰でも見れる。
上記引用文の如く・・・ありがたい。
古くは、千利休も関心を寄せたと伝わる”マルバノキ”。
晩秋の高野山麓、紅葉の終わりに黄葉と赤い花を同時に見た事がある。
自生・野生の樹花だったと思う。絶滅危惧種とされてると少々寂しい。
”マルバノキ”の花言葉は、「早熟」「幸福の再来」「ひらめき」。
秋の紅葉は錦色。紅から黄色の変化が美しい。
白色を好んだ利休。が、マルバノキは紅。何れ程に心に染みたかが分かる。
茶人の千利休が茶会のときに好んで活けたといわれる花々。
オオヤマレンゲ(大山蓮華)、おおかめの木(別名ムシカリ)、
ハクウンボク(白雲木)、ナツツバキ(夏椿)、シロワビスケ(白侘助)
ヤマボウシ(山法師)、ベニマンサク(丸葉の木)。
オオヤマレンゲを好んで使い生けていた利休。白色を好んでいた事がわかる。
備忘録・記録するに足る事^^)。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月14日、記」

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