9月
15日,
2024年
《雅羅・/・襍〝備忘録24-22〟❖ ’24-259 ❖》

シラヒゲソウは本州・四国・九州に分布する多年草。
山地の湿り気のある草地などに生え、茎高10~30cm。
湿地に生育するが、典型的な湿原は苦手のようである。
根生葉は、心円形で長さ幅とも1.5~4cm位。
長い葉柄があり茎葉は茎を抱き花茎に4~6枚葉をつける。
8月から9月頃、花茎を伸ばして白色の花を1個咲かせる。
花弁の長さは1cm前後。花弁の縁は、髭状に細く裂ける。
中央の雌蕊周辺には、3つに分かれた仮雄蕊がある。
それぞれの先端は黄色い球の腺体となっている。

ウメバチソウ属( Parnassia L.)小型の多年草.
大日本植物誌 (1939)ではウメバチソウ科 に,
エングラー体系やクロンキスト体系ではユキノシタ科 に分類.
ニシキギ科の中では唯一の草本属である.
日本には、 3 種が分布し,県内には 2 種が見られる.
ウメバチソウとシラヒゲソウ。
* ウメバチソウ・・花弁は全縁.茎葉は 1 個.仮雄蕊は 12 ~ 22 分裂する 。
* シラヒゲソウ・・花弁の縁は細裂.茎葉は 2~6 個.仮雄蕊は 3 分裂する。
シラヒゲソウ ;根茎は短い.葉の基部は深い心形で,先端は円形でわずかに尖る.
花期は 8~9 月,有花茎は高さ 15~30cm.
茎葉は 4~6 個で無柄,茎を抱く.花弁は白色で,径 2~2.5cm,縁は細かく裂ける.
仮雄しべは深く 3 裂する.蒴果は長さ 6~7mm.
本州(太平洋側),四国,九州;中国東部,インド北部に分布.
県内では丹沢や箱根に見られる.
山地帯の湿った渓谷の岩場や崩壊地周辺で見られ,稀である.
根生葉は心形,全縁で長い柄がある.茎葉はないか多数.
花は両性で,茎の先端に単生.
花弁は白色で 5 個,全縁または細裂する.
雄しべは 5 個で,仮雄しべ 5 個は花弁と対生する.
心皮は 4 または 3.果実は蒴果.
《山麓の晩夏の花〝白髭草〟 ❖ 8月下旬~9月上旬 ❖ 》