《雅羅・/・襍〝備忘録24-24〟❖ ’24-261 ❖》

ヒメシロネ(姫白根) シソ科(... ヒメシロネ(姫白根) シソ科(Lamiaceae)
学名:Lycopus maackianus (Maxim.) Makino
Lycopus lucidus Turcz. ex Benth. var. maackianus Maxim. ex Herder
ヒメシロネ(姫白根); ヒメシ... ヒメシロネ(姫白根);
ヒメシロネは北海道から九州に分布する多年草。
地下茎があり、茎高30~70cm。
やや富栄養な湿地によく生育し、湿原の周辺、
開けた谷、山間の放棄水田などに生育する。
茎は四角で直立し、中間でやや分岐する。
シロネに似ているが、葉が細い。
葉は対生、厚めで長さ4~8㎝、幅.5~15㎜の披針形。
縁に鋭い鋸歯があり、無柄、基部は急に幅が狭まる。
楔形にはならず、葉裏には密に腺点がある。
8~10月、 葉腋に白い小さな唇形花が纏まってつく。
仲間にシロネ、コシロネ、エゾシロネ等がある。
花は直径約5㎜。
花冠は上唇の中央が浅くくびれ、下唇は3裂する。
下唇には赤紫色の斑紋があることもある。
萼片の先は刺状に尖る。果実は4分果。
類似のコシロネは草丈が低く、葉の幅が広い。
葉の基部がはっきり楔形となる。
シロネはヒメシロネとよく似ているが、
高さが1m以上にもなる大型。
茎も直径3㎜以上と太く、葉の幅が15㎜以上ある。
《 里緑地(里山)の秋の花〝蔓... 《 里緑地(里山)の秋の花〝蔓桔梗〟 ❖ 9月~10月上旬 ❖  》
**神奈川県植物誌**
ヒメシロネ ;
細長い匐枝をもつ.
葉の基部が急に狭くなって茎につき,くさび型にならない.
北海道、本州、四国、九州に分布.
丘陵地の湧水地や山地の池沼,湿地に生える.
県内では丘陵谷戸や箱根仙石原などに分布するが少ない.
シロネ Lycopus lucidus Turcz. ex Benth. 高さ 100cm 以上になる大型草本.
白く肥厚した地下茎をもち,茎は分枝しない.
北海道,本州,四国,九州;東アジア,北アメリカに分布.湿地に生える.
県内では横須賀市阿部倉町で採集された古い標本のほか,
1950 年ごろに川崎市向丘で多数を目撃した記録(神 RDB95)がある.
『神植目 33,神植誌 58』では産地を記載せずに登載.
『神RDB95,神 RDB06』では絶滅とされた.
茎や葉の下面に毛があるものをケシロネ form. hirtus (Regel) Kitag. といい,
『箱根目 58』に箱根仙石原の記録があるが,標本は未確認.
標本:横須賀市阿部倉町 1966.7.21 小板橋八千代 YCM-V015234.
*    *
ヒメシロネ(姫白根)と言えば、尾瀬等の山岳地で見れるものと思ってきた。
所がごく身近のところでも見ることができていた、とメモが出てきた。
昨日のブログでも記した様に三浦半島は、興味深い環境だ。
標高100mにも満たない平地環境でも山地の植物が自生している。
神奈川県の植物誌で確認できた。今の状況は、不明だが。
環境変異で、植物が消えて行く。いかんともしがたい。
シロネにしても今や見ることはできない。
神奈川県内では高度経済成長期の昭和40年(1965)頃に絶滅。
自然保護、そんな言葉が大きく語られる様になった時代でもあった。

「令和陸年(皇紀2684年)9月17日、記」


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