迷ったときは「やめる」っていうのもアリなのですが。
先日、講座の時間に「坂本さんって、いつも行動的で、キラキラしていてすごいなーって思うんですが、どうやって物事を決めてるんですか?」って聞かれた。
実は、私ずーっとイケてなくて以前は「坂本さんは、一人で考えごとしたらダメだよ、ロクなことにならないから」って言われるぐらい、考えごとが下手で、ネガティブなスパイラルになりがちで、何日も悩んで結局最善の選択もすることもできず、天秤のように選択肢があっちこっちにフラフラして挙句にどちらも選べないって感じだった。
コーチングを学び始めて、人生が変わったのは、きっと考え方が変わったのだとは思うのだけど、今回のテーマ、迷ったときの対処方法がわかったことが、人生の中で私自身がすごーく楽チンになったきっかけ。
もう10年ぐらい前に師匠の研修のお仕事のアシスタントとして同行していた時のこと。
製造業の企業さまのアシスタントとして同行していて、お昼ご飯はその会社の社食を師匠と向かい合わせに座って食べようと、、まさにプチトマトを食べようとして箸で摘んだ時のこと。
「坂本さんは、どんな選択肢で今までの人生を決めてきたの?」といきなり師匠に言われて、プチトマトがうっかり落ちそうに。
それぐらい、人生の中で何かを決めた経験がないと自分では思っていて「特に・・」って師匠の前なのにイケてない返事をする私。
「きっと、ラクチンな方を選んでたんじゃないの?」
思わず反論しようと思ったけど、師匠に反論ができず、プチトマトを摘んだはしはそのまま。
さらに師匠は食べながら続ける。
「僕らはね、勇気のいる方を選ぶんだよ。」
僕ら?勇気がいる方?
そんなの大変そう、嫌だな、、、と心の声。
師匠は、生姜焼きを食べながらさらに続ける。
「きっと坂本さんは、未来の延長線上にある、時間さえ経過すればできそうな方をいつも選んでるんだよ。
でもね、人生を変えようと思うのなら、勇気のいる方を選ぶんだよ。
勇気のいる方って言うのは、簡単にできることじゃない方だよね。
だからこそ、そこに向かって集中していくことで、きっとすごい成長ができるんだよ」
頭の中が「がああああーん」ってなるほど、当時の私には衝撃的な内容で結局プチトマトどころか、食事も喉を通らなかった。
後から、勇気のいる方を選ぶ意味として「僕らが」って言った意味がわかった。
勇気のいる方、すなわちチャレンジングな方を選ぶ。
でも、私たちは「質問の力」を信じている。
質問は可能性を広げて、イメージできることは実現できると自分を信じることもできる。
「どうやったら、できるようになる?」
「手段はいくつある?」
「誰の助けがあれば、成功の確率が高まる?」
「どの順番でやれば一番効率的?」
「どんな風に進めたら、もっと早くゴールに辿り着く?」
多様な質問を自分にすることで、勇気のいる方は実現の可能性が高まる。
それに気づいたその日から、私はいつも選択肢が現れたときは「目をつぶって、勇気のいる方を手に取る」ようにしている。
目をつぶるのは、やっぱり怖いから。
でも、手に取ってしまったら、あとは自分に質問をたくさんするのみ!
結果的に、悩む時間が全くなくなって、爽快な人生が送れている。
「選択肢に迷ったときは勇気のいる方を選ぶ」
きっと、人生がカラフルに彩られることになるよ。