結局、戻ってくるのは“あの輪”だった~ 信頼でつながる人間関係 ~
6月
10日
「新鮮で刺激的!」
新しい挑戦を始めたころ、刺激が欲しくて、さまざまな場所で新しい人と出会った。
何かチャンスや成長のヒントを求めて、人脈を増やし続けた日々。
名刺もSNSでのご縁も増えて、「繋がり」は膨らんで、何だかとても面白かった。
でも
何かが少し違う。
何か満たされない。
拭えない違和感。
一緒にいてもどこか気を使い、笑顔の裏で探り合う空気が流れているような、そんな気配を勝手に感じる。
「本音で話せる人って、誰だったっけ?」
とふと立ち止まる瞬間が増えた。
広がった繋がりの中で、心の深いところはどこか孤独だった。
決定的にそんなことを感じているわけではないけど、何かそんな感じがした。
と、ある日、地域活動を共に楽しんでいた頃の友人と再会した。
取り繕う必要もなく、言葉を選ばなくても通じる空気。
仕事や実績を並べなくても、「そのままの自分」でいられる時間に、張りつめていた気持ちがあったことに気づき、そして緩んだままでも大丈夫な時間に心地好ささえ感じていた。
もしかしたら
肩書きやメリットが膨らんでいたのかもしれない。
とにかく言葉を並べ続けて、黙ったままだと何だか気持ち悪い時間を、ここ最近はすごしていたのかもしれない。
“安心して黙ってても大丈夫”
そんな仲間といたのは、いつだっただろう。
共通の目的がなくても、いてくれるだけで強くなれる仲間。
それでいて志に理解があって、目指す景色は何だか同じ、そんな同志。
新たな出会いももちろん大切だけれど、自分の軸を保てる関係があるからこそ、挑戦できると、毎日実感してる。
どんなに世界が広がっても、最後に笑っていられるのは
間違いなく「気心の知れた仲間」
だと思う。
自分を飾らずにいられて、弱音も言える存在は、何よりの安心材料。
派手じゃなくていい。少なくてもいい。
遠慮なくぶつかりたい。
本音でつながれる数人がいれば、人生はずっと強くてあたたかいものになるんだと、そんな気がしてる。