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加藤雄一のブログ

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言わない優しさ

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言わない優しさ
言わなかったことが、時に優しさだったりするのかなと。
 
それは言うべきことを言わないのではなく、言う必要があることや言うべきタイミングを考えているかということ。
 
 
  
張りつめていた空気感があったある日、自分だけが気づいていた些細なミスがあった。
 
 
結果に大きな影響は及ぼすものではないのはわかっていたが、犯人探しになりそうな予感も。
 
 
周囲は気づいておらず、正直に言えば誰かを責める形になりそうな感じもしなくもない。
 
 
黙っていれば、空気はそのまま保たれる。
 
言うべきか、言わざるべきか
 
心が揺れる。
 
 
 
少し落ち着かない。
 
 
  
「正直であるべき」
 
「本音で言うのが正義」
 
 
 
そんな思いに駆られる一方で、今まで必死に取り組んできた誰かの努力をムダにしてしまうのではないかという葛藤もあった。
 
 
 
事実を伝えることが「正解」とは限らない。
 
言わなかったことが、のちに裏目に出て信頼を失うかもしれない。
 
 
どちらの沈黙も、どんな言葉選びをするのも、重たかった。
 
 

その後、ポジションが上のものが気づき、「誰かが気づいてたなら、言ってくれたら助かったのにな」とボソッとつぶやく。
 
 
その言葉に責める色は全くなかったが、自分の心に少しだけチクッと刺さる感覚が。
 
 
でも同時に感じたことも。
 
 
「言葉にしなかったのは恐れからではなく、誰かの尊厳を守るためだったんだ」
 
誰かに恥をかかせないようにという、自分の小さい静かな覚悟があったようにも思えた。
 
 
  
それからは、「言わない」ことも意識して“選択のひとつ”として扱うようになった。  
 
 

言葉を飲み込んだ理由をちゃんと自覚する。  
 
 

相手を守るための沈黙か、自分を守るための回避か。  

もし前者なら、胸を張って沈黙したい。
 
 
後者なら、まずはひとまず謝ろうかな(笑)
 

そして、必要なら別の形でケアを届ける。
 
 
対話だけではなく、行動で示すことができるような方法を必死に考えた。
 
 
  
言いたいことを言うのは勇気と誠実さが伴う気がする。
 
 
そして言わないこともまた、深い思慮と優しさがそこにあるように思う。
 
 

ただしひとつだけ
 
 
 
沈黙が意味を持つには、自分の中にある「それをなぜ言わないのか」への明確な答えが必要だとも思う。  
 

その選択が、誰かを守り、関係を育て、そして自分の誠実さを育てることにつながる。  
 

言葉にしないことで伝わる信頼も、時には必要で、たしかにあるのだとわたしは思う。

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言ってみよう

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言ってみよう
あのときあの場面で言えなかった言葉が、ずっと心に残っていた。
 
 
 
言っていたらどうだったろう。
 
  

あの日の会話の中で、少し違和感があった。
 
けれど、場の空気を乱したくなくて何も言わずに終えた。
 
周囲が賛同していたこともあって、「まあ、別に言わなくても大丈夫か」と自分を納得させようとした。
 
 

数日後、感じていた通りに、あの日話していたことがうまく進まず、やはり感じた違和感は正しかったと感じた。  
 
 

それと同時に、自分が黙っていたことへの後悔がじわじわと心に刺さった。
 
「もし、あのとき言っていたらどうなっていたんだろうな」と考えるほど、自分の沈黙に責任を感じてしまった。
 
 
そんなことも一度や二度ではない。
 
 
とまた別の日、少し大事な場面で、誰かが緊張しながらも自分の意見を伝えていた。
 
「大した意見じゃないんですけど…」と前置きしていたけれど、その言葉にそこにいた他のメンバーは頷き、議論が深まっていったのを見て思った。
 
 
やはり、言葉は出してみないと、誰にも届かないんだ。
 
 
 
それからは、「正しいかどうか」よりも、「感じたことを丁寧に表現する」ことを意識するようにした。  
 

批判ではなく提案として、素直に「私はこう感じています」と伝えるようにした。  
 

最初は勇気がいったけれど、言葉にしたことが誰かの気づきにつながったとき、「言ってよかった」と心から思えた。
 
 
時にはひどい脇汗がともなう(笑)
 
 

言いたいことを言うのは、勇気じゃなくて誠実さなのかもしれない。
 
 
自分の中にある違和感や気づきは、自分しか感じられないもの。  

それを言葉にして初めて、世界に共有できる。  
 
伝わって初めて広がる世界がそこにある。

たとえすぐには理解されなくても、「伝えた」という事実は、自分自身への信頼にもつながっていくはず。
 
 
誰をも傷つけるつもりはなくても、傷ついてしまう人がいるかもしれない。
 
ただ自分にはそんな意図はなく、一緒に目指す方向への大切なメッセージになるとしたら、それは伝えるべきことなのかもしれない。
 
 
言いたいことは気持ちを込めて誠実に伝える。
 
そうやって自分とも、相手とも、関係を積み上げていきたいな。

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