誰にも奪われないもの
10月
15日
あの地震が能登半島を襲った今年の元旦、漆芸家のスザーン・ロスさんは輪島の工房にいました。建物ごと揺さぶられる激しい揺れの中、柱にしがみついた自分の脚の間で床が真っ二つに割れていくのを見て、「地獄に落ちるのか」と思ったといいます。
地震の後に制作したロスさんの新作には、さまざまな感情が、そして祈りが、溢れています。作品の前に立ち、そのメッセージを受け取ってください。
地震の後に制作したロスさんの新作には、さまざまな感情が、そして祈りが、溢れています。作品の前に立ち、そのメッセージを受け取ってください。
〜ギャラリートネリコホームページより引用〜
スザーンさんは縁あってはなうめを利用してくださっています。
病気があっても夢に向かって生きていけるということを、アートを通して伝えてゆきたいという思いから、この場でご紹介することも許可をいただいています。
スザーンさんは1984年に来日して、輪島市三井で漆芸の制作活動をされていましたが、この1月に震災と健康が危ぶまれる体験をほぼ同時に体験しました。
最初はただ怖くて、忙しさで気を紛らわせていたけれど、そんな状況にも限界があり、勇気を出して自分自身に向き合ってみると、自分には絶対失われないものがあることに気づいたそうです。
それが、神様とのつながり、友人やお客様とのつながり、そして自分のこれまでの経験と培ってきた知恵。
そして、そこまで追い詰められて初めて手を差し伸べてくれる人を頼ることができ、頼ってみたら助かるのは自分だけではなく、頼った相手も喜んでくれることに気づいたそうです。
言葉じゃないアートという形で、また言葉でも力強く表現するスザーンさんにきっと多くの方が力をもらえることと思いご紹介しました。
この機会、このご縁でぜひ作品とスザーンさんに会いに行ってみてください。
Suzanne Ross Solo Exhibition “A WING AND A PRAYER”
2024.10.12(sat) 2024.10.20(sun)
11:00~18:00
※16日(水)定休日/日曜のみ12時30分開店/最終日は17時まで
2024.10.12(sat) 2024.10.20(sun)
11:00~18:00
※16日(水)定休日/日曜のみ12時30分開店/最終日は17時まで
スザーン・ロスさんについて
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