行きたいところに行く
4月
16日
行ってみたいところ
または
これまでは当たり前に行っていたところ
自分の車でも、公共の交通機関でも行くのが難しい状況になったら???
家族に連れて行ってもらう?
家族や親しい方が力になってくれる場合もあるかもしれません。
でも、体調が不安定な方を連れて外出することに躊躇があるかもしれませんし、毎回毎回の通院で家族の生活が成り立たないこともあるかもしれません。
介護サービスがある??
通院や買い物などの生活にかかわる部分について、使えるサービスはありますが、予約が取れにくかったり、通院といっても病院の玄関までと決められていることはご存じですか?
そして、生活に関わる部分には、ランチとかドライブとか、ちょっとしたお楽しみは含まれません。
はなうめを利用されるひとり暮らしの方からも「自分が年をとったり、病状が進行したとき、だれがどこかに連れて行ってくれるんだろう」という不安を伺うことも少なくありません。
また、移送に関わるサービスにはさまざまな種類、専門職の関りの有無、名称があり、よくわからないなーと思っていました。
今回のひとり暮らしのカフェタイムでは、看護師が搬送から付き添いまで行ってくれるどこでもナースの酒田祥子さんをゲストに「移送サービス」について学びました。
「どこでも」というのは、病気や障害があってもどこでも行けることを実現したいということと、自分たちもその方の想いを実現するためにどこでもいきますよという想いのこもったお名前だそうです。
車を運転するだけではなく、自費看護のこと、JRを乗り継いで移動するお手伝い、JRや行った先での移送サービスとの調整、ランチに行きたい、受診に付き添ってほしい、体調が安定しているタイミングでお花見に出かけたい。。。というような実際のお話もたくさん伺いました。
移送サービスは次の4つの種類。
①一般タクシー(車いすのリフトがあるものがある、介助はできない)
②自家用有償運送(白ナンバー)
③介護タクシー(福祉タクシー、ケアタクシーという場合もある)
④民間救急(消防局の認可の元だが医療の専門職が必ずいるわけではない)
・代金をいただいて移送する緑ナンバー(二種免許、3か月に一度の法定点検と毎年の車検)とタクシー会社などの指導のもとあるいは公共の福祉を確保するために許可を得て白ナンバー(普通免許、2年に一度の車検)の場合がある
・価格も決められている部分と会社によって違う部分がある
・一般タクシーは見守りのみで利用者の介助はできない。
ほかは同乗する専門職によって介助までできるのか、医療的なことも管理できるのかという差がある。
などなど、「こういう場合もあるけど、こういうときもある」みたいなことがたくさんある業界なのだと感じました。
行きたいところをあきらめずに行きたいと思った場合。
自費で費用は掛かるかもしれないけど、どこでもナースさんしかできない場合もあるだろうし、それなら安価なこちらのサービスがいいんじゃないかな?という場合もあると思います。
もし、はなうめの利用者さんが「移動」にまつわることで悩んでいたら「こんな場合どうしたらいい?」と、相談できるところができてスタッフとしては安心しました。
病気や障害、老いを経験して、「行きたいところに行く」「行かなきゃいけないところに行く」ということについては、まだまだ&まだまだ課題がありそうです。
人が人として生きていくために不可欠な事なのになー…
まずは一人一人が「○○に行きたいんだよなー」とあきらめないで言葉にしていくことが大切なのかもしれません。