薬剤師さんを頼る💪
8月
18日
月に一度のおくすりカフェ。
がんの治療や療養と欠かすことのできない「おくすり」にまつわるテーマを時々ゲストをお迎えしつつ、はなうめらしくゆるっと学んで語る時間です。
今回のゲストは金沢大学病院薬剤部の高林真貴子さん。
外来で治療をする患者さんへの薬剤師の関わりについて教えていただきました。
金沢大学病院では、専従の薬剤師が外来化学療法室を担当して、点滴の調合だけでなく、必ず一人はフリーで患者さんの質問などに対応できる体制をとっています。
また、主治医からの依頼があれば「薬剤師外来」として、診察前に個別に薬剤師さんと面談することもできます。
薬剤師さんと「主治医の診察前」にお話しするというのが大きなポイント。
・今日は大丈夫なんだけど、前回の治療の後こんなことがあった
・休薬の話が出ているけど、治療の効果が落ちるのでは?
・副作用がひどいけど、どう対処したらいい?
など、ゆっくり整理して、時には主治医と調整していただくこともできます。
しくみに多少の違いがあるかもしれませんが、みなさんが治療をする病院でも同じような役割を持って薬剤師さんが陰ながら治療を支えていると思いますので、診察前の受付で「診察までの待ち時間に薬剤師さんとお話ししてみたいです」と伝えてみるのも良いとおもいなす。
また、今回教えていただいた中でみなさんと興味深くお話を伺ったのが、お薬をもらう地域の開局薬局が治療をする病院と連携する「トレシングレポート」というもの。
治療と治療の合間の調子をご本人から聞き取り、緊急性の高くない不都合を治療をする病院へ報告するレポートです。
(ご本人の許可なく報告することはありませんのでご安心を!)
次の受診までに不都合なことが伝わっているので、早く対処されるメリットがあります。
ちょっと前は「薬剤師さん?会ったことないなあ」という方が多かったのですが、最近は「薬剤師さんが声をかけてくれた」という方の方が多くなったと感じています。
病院そして、地域の薬剤師さんの力も借りて、治療を安全&少しでも快適に受けられると良いですね。