中国、米国向けスマホ輸出7割減
5月
21日
20日、中国税関総署が公表しました4月の貿易データによりますと、中国から米国に輸出したスマートフォンは前年同月比7割減の6億8850万ドル(約1千億円)となっています。
米ブルームバーグ通信によりますと、2011年以来、14年ぶりの低水準だといいます。米国の対中関税引き上げが影響したとみられます。
スマホは米国が中国から輸入する主要製品の一つで、米アップルはiPhone(アイフォーン)の大部分を中国で生産しています。ロイター通信によりますと、米アップルは一時(145%)まで上がった対中関税に対応するため、米市場で販売するアイフォーンをインドからチャーター貨物機で600トン分(150万台相当)空輸しました。
<トランプ米政権>は、4月2日に相互関税を発動し、スマホも対象としていました。4月中旬に一転してスマホなどの電子機器を除外すると発表しましたが、半導体関税の対象にするとの見方も示しています。こうした先行きの不透明感から、中国からの輸出を控える動きが出たとみられます。