「1ドル=143円10銭~143円11銭」
5月
7日
連休明け7日午前の東京外国為替市場で、円相場は大幅に上昇しています。12時時点は「1ドル=143円09〜11銭」と連休前2日の17時時点と比べて2円04銭の円高・ドル安でした。
米関税政策への不透明感から、国内連休中の海外市場で円高・ドル安が進んだ流れを引き継いでいます。米中の貿易交渉が進展するとの見方は円売り・ドル買いを促し、円相場の上値は重くなっています。
<トランプ米大統領>は国内の大型連休中に、外国で制作される映画に対して(100%)の関税を課す考えを示したほか、医薬品に対する関税措置を2週間以内に発表すると明らかにしています。6日までの米株式相場が軟調に推移したことなどから7日の日経平均株価も下落しており、「低リスク通貨」とされる円には買いが入りました。
10時前の中値決済に向けて、国内輸出企業など実需筋の円買い・ドル売りが活発だったとの観測が出ていたことも円相場を支えています。
一方、米中の通商協議が開かれるとの期待が広がったことで、円売り・ドル買いが増え、円相場は上げ幅を縮小する場面がありました。9時半ごろに「1ドル=143円31銭」近辺まで伸び悩んでいます。<トランプ米政権>は日本時間7日午前、<ベッセント米財務長官>と米通商代表部(USTR)の<グリア代表>が今週スイスを訪問し、中国と協議すると発表しました。貿易問題について米中協議が進展すれば米景気の減速懸念が和らぐとの見方から、主要通貨に対するドル買いが増える場面がありました。