『朝の火@<広田智大>監督
4月
21日
平成と令和の狭間で現代社会から取り残された人々が狂気を共鳴させていく姿を描いた『朝の火』が、2025年4月26日より公開されます。
平成が終わり、官房長官が新元号「令和」を発表していた頃。ごみ処理施設で働く「次郎」は、穴を掘り宝探しをすることを日課にしていました。そんな彼の姿を、同僚の「祐一」は無気力に眺めていました。ある日2人は、年老いた女性とその娘「ユキコ」が暮らす団地の部屋へ、粗大ゴミを回収しに訪れます。孤独を抱えた者たちは、それぞれ胸のうちに秘めていた狂気を共鳴させていきます。
大学在学中に制作した『残光』がイメージフォーラム・フェスティバル2014のジャパン・トゥモロウ部門、続く『ひこうせんより』が第4回なら国際映画祭のNARA-WAVE部門に選出されるなど、国内の映画祭で注目を集めてきた<広田智大>監督が長編初監督を務め、実際に平成最後の時期にあたる2019年3月の撮影から5年の歳月をかけて完成させました。
『王国(あるいはその家について)』の<笠島智>が「ユキコ」、学生時代から<広田智大>監督作に出演してきました<山本圭将>と<福本剛士>が「祐一」と「次郎」をそれぞれ演じています。